宮崎前知事、談合を一時認める

宮崎前知事、談合を一時認める
 宮崎県の官製談合事件で逮捕された前知事安藤忠恕容疑者(65)が宮崎県警捜査二課の調べに、談合を部下に指示したことを一時的に認める供述をしていたことが17日分かった。安藤容疑者はこれまで「談合には関与していない」と一貫して容疑を否認していた。

 調べに対し、安藤容疑者はいったん、前出納長江藤隆容疑者(63)らに「ヤマト設計をよろしくと伝えた」などと部下への指示を認める供述をした。しかし、その後の調べにはあいまいな供述をしているという。

 逮捕後、安藤容疑者は「私の言ったことを部下が勝手に解釈して悪いことをやったのかもしれない」などと供述したが、談合の指示は否認していた。

 談合で業務を落札したヤマト設計社長二本木由文容疑者(56)は、知事選で安藤容疑者を支援。安藤容疑者はヤマト設計に業務を発注するよう部下に命じて業者間の談合をさせたとして今月8日に談合容疑で逮捕されている。〔