宮城県警、前松島町長を収賄容疑で再逮捕

宮城県警、前松島町長を収賄容疑で再逮捕
 宮城県松島町発注の中学校工事を巡る競売入札妨害事件で、県警捜査2課は10日、前松島町長の内田鉄夫容疑者(58)を収賄容疑で、仙台市の建設業者「熱海工務店」副社長熱海義一容疑者(46)を贈賄容疑で、それぞれ再逮捕した。

 調べによると、内田容疑者は2004年6月、松島町が発注した町立松島中学校校舎の耐震補強工事の入札の予定価格(9400万円)について、熱海容疑者に電話で「9000万円で落札できる」と漏らすなどして便宜を図った。翌7月に行われた入札で熱海工務店は指示通りに工事を落札。内田容疑者は9月、その謝礼として、熱海容疑者から現金100万円を受け取った疑い。

 熱海容疑者は町長応接室で、内田容疑者に「(便宜を図ってくれた)お礼です」などと言って現金を手渡したという。

 再逮捕に先立ち、仙台地検は10日、この松島中学校校舎の耐震補強工事の予定価格に近い金額を漏らしたなどとして、内田容疑者と熱海容疑者をそれぞれ、競売入札妨害罪で仙台地裁に起訴した。