神奈川・秦野市課長ら3人逮捕、市発注工事価格漏らす

神奈川・秦野市課長ら3人逮捕、市発注工事価格漏らす
 神奈川県秦野市発注の下水道工事を巡り、設計価格を入札前に業者に漏らしたとして、同県警捜査2課は16日、秦野市北矢名、同市水道施設課長高橋三樹夫(59)ら3容疑者を競売入札妨害の疑いで逮捕、同日夜、秦野市役所などを捜索した。

 他に逮捕されたのは、同市尾尻、同市児童福祉課長高橋豊明(50)と、業者の同市弥生町、稲元興業元社長森宏行(61)の両容疑者。いずれも容疑を認めている。

 調べによると、三樹夫容疑者らは2004年6月ごろ、秦野市が発注する下水管新設工事の設計価格(3517万円)を、指名競争入札前に森容疑者に漏らし、入札を妨害した疑い。

 3人は飲み仲間で、森容疑者が、三樹夫容疑者に設計価格を教えるよう依頼。三樹夫容疑者が、設計価格を知っていた当時の同市契約検査課長の豊明容疑者に取り次いだという。

 10社が参加して同年6月30日に行われた入札では、稲元興業が3270万円で落札した。