朝日信金の元支店長を横領で逮捕

朝日信金の元支店長を横領で逮捕

 警視庁捜査2課は11日、業務上横領の疑いで、朝日信用金庫(東京都台東区)の元赤塚支店長、阿部哲也容疑者(48)=足立区=を逮捕した。

 平成16年3月から17年1月までの間、顧客計9人の口座から着服を繰り返していたとみられ、総額は1億数千万円に上り、このうち約8000万円を商品先物取引につぎ込んだという。

 調べでは、阿部容疑者は赤塚支店(板橋区)支店長だった16年8月中旬から同年10月中旬の間に2回に分け、70代の男性会社役員の預金口座から現金2000万円を引き出し、着服した疑い。

 阿部容疑者は、顧客の会社社長らに「金利負担はかけないので融資増加に協力してほしい」と依頼。応じた顧客の口座に融資金が振り込まれると、「口座に融資金が残っているのは不自然なので、現金を引き出して金庫でお預かりします」とうそをついて横領を繰り返していたという。