栄養剤注入のチューブで医療事故相次ぐ、死亡例も

栄養剤注入のチューブで医療事故相次ぐ、死亡例も
 鼻から胃に通す栄養チューブや、胃や腸に直接栄養剤を入れるチューブの取り扱いミスによる医療事故が、今年6月までの1年9カ月間に全国約560病院で29件あったことが、財団法人「日本医療機能評価機構」の集計でわかった。このうち2例は患者が死亡し、大半の患者に障害が残ったという。

 初回や交換の際にチューブを肺などに誤挿入するケースが多く、同機構は「正しく挿入されたかは胃液の逆流などで確認してほしい。入った後でもずれることがあり、十分な観察が必要だ」と指摘している