和歌山談合で「大林組」を強制捜査へ

和歌山談合で「大林組」を強制捜査

 和歌山県発注のトンネル工事をめぐる談合事件で、入札に参加した共同企業体(JV)の受注調整に、大手ゼネコン「大林組」の幹部が主導的な役割を果たした疑いがあるとして、大阪地検特捜部は、同社に対して競売入札妨害容疑で強制捜査に乗り出す方針を固めたもようだ。4日にも、大阪市中央区にある大林組の本店などを捜索するとみられる。

 関係者によると、この大林組幹部は、長年にわたり関西の大型土木工事を取り仕切ってきたとされる。平成16年11月に入札が行われた「国道371号(仮称平瀬トンネル)特殊改良一種工事」を含むトンネル工事では、この幹部がJVの筆頭会社であるゼネコンに電話で受注予定会社を連絡。これを受けて他の入札参加各社が電話で応札価格を調整していたという。