ダイエー、OMCカード株を一部売却へ

ダイエー、OMCカード株を一部売却へ
 ダイエー筆頭株主である丸紅は31日、ダイエーが議決権ベースで52・5%保有する金融子会社のオーエムシー(OMC)カード株式についても20%程度の売却を検討していることを明らかにした。

 流通系カード会社などが売却先となる公算が大きく、カード部門でも資本・業務提携に発展する可能性がある。20%の売却額は600億円程度となる見通し。丸紅は売却で得た資金をダイエーの店舗改装などに充てる。丸紅は、すでにダイエー株をイオンかウォルマートに最大20%程度売却し、資本・業務提携して本業の小売りなど営業面のテコ入れを図る方針を決めている。ほぼ並行してOMC株も売却し、ダイエー本体の財務面の強化を図る。

 オーエムシーカードは、ダイエーグループの収益の柱で、クレジットカードのスピード発行などのノウハウを持つ。

 一方、丸紅は営業面の提携交渉で、来週から米ウォルマート・ストアーズと本格的な交渉に入る。ウォルマートはすでに財務アドバイザーを選定しており、担当者が来日して営業強化策や物流コストの削減案などについて、具体策を協議する。