町田市長の「政治資金」違反、横浜市長ら88人処分

町田市長の「政治資金」違反、横浜市長ら88人処分
 東京都町田市の石阪丈一市長が、元横浜市幹部だったことを利用して政治資金パーティーを開いた事件を巡り、横浜市は、中田宏市長を減給3か月(10分の5)とするなど特別職5人を含む計88人を処分することを決めた。

 31日発表する。

 最も厳しい処分となるのは、石阪・町田市長とともに政治資金規正法違反の罪で罰金30万円の略式命令を受けた北園義広・前市長室長(経済観光局担当部長)で停職9か月。パーティーに出席した中田市長も、自らの監督責任を重視し、それに次ぐ重い処分となる。

 パーティー発起人では、本多常高、金田孝之両副市長が減給3か月(10分の3)、前田正子副市長と大沢正之収入役が減給2か月(同)、局長2人がそれぞれ減給4か月(10分の1)と減給3か月(同)、課長ら5人が文書訓戒。このほか、案内メールを受け取り、部下に参加を呼びかけた局長ら3人が戒告など。メールを受け取るなどした職員ら46人も口頭厳重注意となる。

 市の分限懲戒審査委員会が、パーティーに出席したり寄付したりするなど何らかの関与があった約250人について地方公務員法などに抵触しないかどうか検討。市長、副市長ら特別職については、外部有識者の助言などを求めていた。

 一方、石阪・町田市長はすでに減給6か月(10分の3)とすることを決めている