県立高や養護学校でも裏金作り、30校で9百万…岐阜

県立高や養護学校でも裏金作り、30校で9百万…岐阜

 岐阜県庁の裏金問題で、県立高校や養護学校約30校でも1994年度に総額約900万円の裏金が作られ、一部は現在も保管されていることが29日、分かった。

 教育現場での裏金作りが明るみに出たのは初めて。主に事務職員が教員の印鑑を借りて架空の出張旅費を捻出(ねんしゅつ)し、懇親会費やパソコン購入代などに充てていた。岐阜県教委は、95年度以降も裏金作りが行われていた可能性があるとみて調べている。

 関係者によると、高校や養護学校で作られた裏金約900万円の約8割は、カラ出張の旅費で工面されていた。会計の担当職員が、教員から私印を借りたり、無断使用したりして架空の出張命令書を作成、教員らに代わって現金を受け取ることが多かったという