「裏金で寄付されても…」ユニセフが岐阜県に返還へ

「裏金で寄付されても…」ユニセフ岐阜県に返還へ
 岐阜県庁の裏金問題で、職員個人や各課で保管していた裏金の一部が、国連児童基金ユニセフ)をはじめ、複数の慈善団体などへの寄付金に充てられていたことが22日、わかった。

 総額は約1940万円で、一部は裏金問題が発覚した今年7月まで行われていた。手元で保管しづらくなった裏金処理のために続けていたらしい。

 ユニセフは「公金でつくった裏金の寄付は非常識。事実が確認されれば、全額を返還する意向を県に伝えた」としている。

 寄付は1999年に始まり、岐阜県などが出資する財団法人「愛のともしび基金」など福祉財団にも送られていた。ユニセフへは、現金書留や現金を入れた封筒が偽名で送られていたほか、裏金を管理していた人物が個人名で2003年から06年にかけ、毎月3000円を自動振り込みしていたケースもあった。日本ユニセフ協会によると、裏金による寄付は60万〜70万円に上るという。