金奪えと指示」、リンチ殺人に暴力団関係者関与?

金奪えと指示」、リンチ殺人に暴力団関係者関与?
 大阪府東大阪市の大学生ら2人が生き埋めにされたリンチ殺人事件で、主犯格の1人の無職小林竜司容疑者(21)(暴力行為容疑で逮捕)が、大阪、岡山両府県警の合同捜査本部の調べに対し、被害者の無職男性を殺害前に自宅に拉致した理由について「ヤミ金融で借金漬けにして金を奪えと、暴力団関係者から指示された」と供述していることがわかった。

 無職男性が瀕死(ひんし)状態となり断念したが、捜査本部は、殺害についても暴力団関係者が指示した疑いがあると判断し、この人物の特定を急いでいる。

 調べによると、小林容疑者は6月19日未明、東大阪大学4年の藤本翔士さん(21)を岡山市の資材置き場に生き埋めにした後、仲間7人と別れ、元アルバイト先の後輩の無職少年(16)と2人で奈良県大和郡山市の無職岩上哲也さん(21)を車に乗せ、岡山市内のマンション自室に連れ帰った。捜査本部が理由を追及したところ、小林容疑者は「岩上さんが山口組関係者を名乗ったため、知人の暴力団関係者に処置を相談しようと思った」と供述。暴力団関係者から、電話で指示を受けたが、岩上さんが過度の暴行を受けて起きあがれなかったため、断念したという。