貸倉庫の宅見組長射殺容疑者遺体「関東から運んだ」

貸倉庫の宅見組長射殺容疑者遺体「関東から運んだ」
2006年07月02日03時07分
 神戸市東灘区の六甲アイランドの貸倉庫で6月30日に見つかった、暴力団山口組最高幹部の宅見勝・宅見組組長(当時61)射殺事件の実行犯とされる鳥屋原精輝(とりやばら・きよてる)容疑者(56)の遺体について、兵庫県警に遺体があると通報した元暴力団関係者らが、「関東まで遺体を引き取りに行った」と話していることが1日、わかった。同日、県警が司法解剖した結果、同容疑者の死因は衰弱死で、死後10日以内とみられることもわかった。

 暴力団対策課などによると、元暴力団関係者らは、「知らない人物」から27日に鳥屋原容疑者が死んだと電話で連絡があり、「関東まで遺体を取りにくるように言われ、車で引き取りにいった」などと説明しているという。同課は、慎重に裏付けを進めている。

 同容疑者の遺体は、ほとんどの歯がなく、足の一部が壊死(えし)していた。長期間歩けない状態だったとみられる。同容疑者は事件当時、糖尿病や肝臓病を患っていたという。