申告漏れ、三井物産は49億・三菱商事は50億

申告漏れ、三井物産は49億・三菱商事は50億
 三井物産三菱商事は30日、オーストラリアでの液化天然ガス(LNG)開発事業について、両社が共同出資した現地子会社などとの取引を巡り、海外への法人所得流出を防ぐ「移転価格税制」に基づき、東京国税局から申告漏れを指摘されたと発表した。

 2000年3月期につき、申告漏れ額は三井が約49億円、三菱が約50億円、過少申告加算税などを含めた追徴税額(更正処分)は三井が約25億円、三菱が約22億円という。両社は異議を申し立てる方針。

 両社によると、同国税局からは、現地子会社から受け取ったLNG開発に関する指導料などが低すぎ、所得を海外に移したと指摘されたという。