埼玉県警察学校の上納金は「不適切」、監査委員が報告

埼玉県警察学校の上納金は「不適切」、監査委員が報告
 埼玉県警察学校(さいたま市北区)が、校内の売店業者から売り上げの3%を“上納”させていた問題で、県監査委員は29日、監査結果を県議会に報告した。

 「警察学校長の公印を使って業者と結んだ覚書に基づき、1997〜2004年度に、警察学校の任意団体『校友会』に売店業者から金銭提供があったことは、名目にかかわらず適切ではなかった」と指摘した。

 さらに、04年度に売店業者から校友会に提供された現金約125万円について、「校友会の出納簿に記録されず、校友会会長(警察学校副校長)が自ら管理していた。領収書なども廃棄され、事務処理は適切ではなかった」とした。

 そのうえで、「県警本部は今後、同様の事態が生じることのないよう、職員の意識改革を徹底されたい」とする意見を付けた。

 監査結果を受け、県警は、04年度の警察学校副校長を処分する方針を決めた