裏金づくり手法語る 原田・斎藤両氏、道情報公開審で

裏金づくり手法語る 原田・斎藤両氏、道情報公開審で  
 道警裏金問題を追及中の市川守弘弁護士(札幌)が道警銃器対策課の会計書類を開示請求している問題で、道情報公開審査会は二十四日、原田宏二・元道警釧路方面本部長と斎藤邦雄・元弟子屈署次長から参考人聴取を非公開で行った。斎藤さんは、道警本部勤務時代に手がけた裏金づくりの手法を初めて語った。

 聴取後に記者会見した斎藤さんによると、一九八四年四月から八七年三月までの道警防犯部防犯課庶務係長時代の裏金づくりについて、「捜査用報償費などの会計書類に記入した協力者の氏名、住所、金額などはすべて自分の創作だった」などと詳細に述べたという。

 また、原田さんは銃器対策課の拳銃捜査の実態を陳述し、「本物の捜査協力者の名前は裁判で偽証してでも秘匿する。会計書類に記載することはない」と話したという。

 一方、同審査会が予定していた道警元警部の稲葉圭昭服役囚の聴取については、本人が応じない意向を示したため、取りやめた。