国立病院機構京都医療センター(旧国立京都病院、京都市)の看護師宿

国立病院機構京都医療センター(旧国立京都病院京都市)の看護師宿舎の共益費をめぐる横領事件で、逮捕された同センター前事務部長粟井一博容疑者(57)が業者への架空請求などで公金からも数百万円の裏金を捻出(ねんしゅつ)していた疑いのあることが29日、京都地検などの調べで分かった。

 粟井容疑者が現在、事務部長を務める大阪医療センターでも裏金をつくっていた疑いが判明。地検は裏金づくりの手口や使途などを追及する。

 粟井容疑者は当初、逮捕容疑を一部否認していたが、29日「間違いない」と認めたという。

 調べでは、粟井容疑者は2003年5月、当時の部下の東垣陽一容疑者(54)らと共謀し、看護師宿舎の共益費約880万円を横領した疑いで逮捕された。