国政調査権発動に応じぬ方針 自・公が確認

[堀江メール]国政調査権発動に応じぬ方針 自・公が確認
 自民、公明両党は23日午前、東京都内で幹事長・国対委員長会談を開き、ライブドア前社長の堀江貴文被告から武部勤自民党幹事長の二男への「送金」メール問題をめぐり、民主党が求めている国政調査権の発動には応じない方針を確認した。また、民主党に対し、引き続き口座名や口座番号などの公表を求めていくことで一致した。

 武部氏は会談で「民主党は立証責任を果たしていない。国政調査権発動の必要性は全くない」と強調。同氏は会談後「(疑惑を指摘した)永田寿康衆院議員一人の問題じゃなくなってきている」と記者団に述べ、民主党執行部の責任問題にも言及した

「一切資金提供ない」 武部氏二男がコメント発表

 ライブドア前社長の堀江貴文容疑者が武部勤自民党幹事長の二男への送金を電子メールで指示したとされる問題で、武部氏の二男は23日未明、堀江容疑者側から「一切資金提供を受けていない」とするコメントを文書で発表した。
 コメントは報道各社あてで、二男や二男が代表を務める会社に対する堀江容疑者ライブドアからの資金提供を全面否定。さらに個人、法人名義の海外口座は「有していない」としている。

海自情報、ネット流出 Winny経由か 暗号や隊員名簿

 海上自衛隊の暗号関係の書類や緊急時の電話番号、隊員の名簿などの秘密情報がネット上に流出している可能性が高いことが二十三日分かった。海自は「『秘』情報が漏洩(ろうえい)している可能性がある」として、額賀福志郎防衛庁長官首相官邸に報告するとともに、事実関係の調査を始めた。
 海自によると、十六日にインターネット上の掲示板で「海自の秘密情報が漏れている」との書き込みがあることをきっかけに内部調査したところ、「秘」扱いとされる自衛艦コールサインや監視活動の記録、戦闘訓練の計画表などが流出していた。護衛艦あさゆき」(佐世保)の隊員数十人分の住所や家族構成などの個人情報も含まれていた。
 「あさゆき」の通信関連の隊員が関係しているとみられ、この隊員のパソコンからファイル交換ソフトWinnyウィニー)」を通じて各種情報が流出したらしい。
 海自の内部でシステムで結ばれている職場のパソコンは、ウィニーのインストールや情報のダウンロード、所持、アクセスなどが厳しく監視されているため、各種情報はこの隊員個人のパソコンに入力されていたとみているが、個人のパソコンに秘密情報文書や個人情報をデータ保存することは禁止されているという。
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【用語解説】Winnyウィニー
 インターネット上で映画や音楽などをダウンロードでき、複数のパソコン利用者の間でデータの交換が可能なファイル共有ソフト。日本で開発された。誰が違法コピーしたか分からず、匿名性が高い。利用者のパソコンがウイルス感染し、内部に保存された情報が流出する問題が起きている。