佐田行革相が辞任、後任に渡辺喜美氏

佐田行革相が辞任、後任に渡辺喜美
 佐田玄一郎行政改革担当相は27日、自らの政治資金団体で不適切な会計処理があった問題の責任をとり辞任した。安倍政権では政府税制調査会本間正明前会長が公務員宿舎問題で辞任したばかり。就任から3カ月での閣僚辞任は新たな打撃となり、首相の求心力が一段と低下するのは必至だ。後任には渡辺喜美内閣府副大臣を起用する。

 疑惑は今年11月に解散した佐田氏の政治団体佐田玄一郎政治研究会」が1990年から2000年まで、事務所が存在しなかったのに家賃や光熱費など約7800万円を支出したと収支報告書に虚偽記載していたというもの。

 佐田氏は27日夕、安倍晋三首相に辞任する考えを電話で伝えた。この後、内閣府で記者会見し、疑惑に関しては「政治団体には実態があり、政治活動費なども実際に支出した」と否定。一方で「資金の足りない別の後援団体の政治活動費などを、政治団体に付け替えて計上していた」と不適切な会計処理があったことを認めた。(