フェロシルト不法投棄、石原産業社長を任意で事情聴取

フェロシルト不法投棄、石原産業社長を任意で事情聴取
 土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄事件で、三重県警などの合同捜査本部は26日、廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑で書類送検された石原産業大阪市)の代表として田村藤夫社長(67)から任意で事情聴取した。

 同本部は、フェロシルトの開発や製造販売の経緯などを中心に聞いたが、田村社長は事件への関与を改めて否定したとみられる。

 捜査本部は今月6日、三重県亀山市の山林にフェロシルト約10万6000トンを不法投棄したとして、同社四日市工場(三重県四日市市)の元副工場長、佐藤驍(たけし)容疑者(69)ら4人を逮捕し、翌7日には法人としての同社を書類送検した。20日には、京都府加茂町の不法投棄事件でも佐藤容疑者と同社を追送検している。

 佐藤容疑者はこれまでの調べに対し、不法投棄などについて、「すべて上司に報告していた」と供述している。これに対し、1999年から2003年まで工場長だった田村社長は「廃液の混入や有害性の認識はなかった」と、関与を否定している。