テレビ大阪は13日、ダミー会社を使い7年間に外注費約1億7000

テレビ大阪は13日、ダミー会社を使い7年間に外注費約1億7000万円を流用したとして、情報技術(IT)事業部門の局次長級の男性幹部(47)を同日付で懲戒解雇したと発表した。

 幹部は事実関係を大筋で認め「会社に迷惑を掛けて申し訳ない。ただ会社のためだった」と話しているという。

 同社は14日にも背任容疑で大阪地検に告訴状を提出し、社内調査委員会の調査結果を待って関係者を処分する方針。

 同社によると、幹部はメディア開発局に勤務していた平成11−17年度に、IT関連会社など外注先10数社に支払われた約12億円のうち、1億7000万円を休眠状態だった知人の会社の口座を通じて飲食費などに流用したという。

 調査委員会によると、ほとんどが遊興費に充てられ、借金の返済や物品購入などの利用は確認できていないという。

 大阪国税局の税務調査で不正が発覚。富沢秀機社長は会見で「あってはならない不祥事で、国民や視聴者の信頼を裏切ったことは誠に残念だ。関係者に深くおわびする」と陳謝した。