栃木5億円事件、中国の手配師が国外逃亡か

栃木5億円事件、中国の手配師が国外逃亡か
2006年07月30日07時05分
 栃木県の運送会社で国内最高額の現金5億円余りが強奪された事件で、首謀格の日本人からの依頼で中国人の実行犯グループを仕立てたとされる中国人の「手配師」の男がすでに日本を出国していたことが29日、栃木県警の調べでわかった。

 すでに強盗容疑で逮捕された実行犯のひとり、中国籍の金光容疑者(26)の供述などによると、「手配師」の男は30代で中国東北部出身とみられ、中国人実行グループの間では通称「タカノ」と呼ばれていた。県警の調べで、この男は正規旅券で日本に入国。別の強盗事件で警視庁が逮捕状を取っていたが、すでに出国した記録が残っていたという。

 事件を主導したとされ、すでに逮捕状が出ている永沼憲広被告(38)=別の強盗罪などで勾留(こうりゅう)中=が、運送会社の元従業員から得た情報をもとに強盗の計画を描き、この「手配師」に情報を流していたとみられる。