耐震偽装 GS川崎大師の住民33人が提訴

耐震偽装 GS川崎大師の住民33人が提訴

 耐震偽装事件で、耐震強度が基準の30%と診断された川崎市の分譲マンション「グランドステージ川崎大師」の23世帯の住民33人が27日、構造設計を担当した元1級建築士姉歯秀次容疑者(49)や元請け設計事務所、施工業者、川崎市などに約7億5000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。一連の事件でマンション住民が提訴したのは初めて。
 請求額はマンションの建て替え費用から国の補助金などを差し引いた実質的な住民負担分のほか、仮住まいのための転居費用、1世帯あたり150万円の慰謝料を合計して算出した。


 住民代表の平貢秀さん(43)は「建て替え費用のローン負担を軽くするには、裁判以外に方法がなかった。裁判の中で民間による確認検査制度の不備を指摘していきたい」と話していた。